大姥様と金太郎の伝説│信州金熊温泉-金太郎乃湯-「明日香荘」

明日香荘サイト::金太郎伝説イメージ

信州金熊温泉::明日香荘 大姥様と金太郎の伝説

  むかし、大姥(山姥)が信州八坂の一角の一番高い山に棲んでいた。大姥は有明山の八面大王と恋仲になり、大王の子を宿し産んだのが金太郎である。金太郎が育った洞窟の割れ目は、遠く越後まで抜けているといわれている。金太郎はその岩山で熊と相撲をとりながら育ったので、たいそうな力を持っていたそうだ。
  金太郎が6歳のとき、源氏の大将頼光が時の天皇の命により諸国の鬼退治をしていたが、あるとき鬼の力が強く退治がむずかしくなり、大姥を訪ねてきた。大姥はそれならこの子を連れて行きなさいと金太郎を家来にしてやった。
  そのおかげで頼光は鬼退治をすることができたということだ。それ以来、頼光は金太郎を家来にして坂田金時と名のらせ、後に頼光四天王の一人に加えられたという。
  この山は大姥山というが、金太郎(坂田金時)が育ったので金時山ともいわれ、熊と戯れた近くの川を金太郎と熊にちなんで金熊川(カナクマガワ)という。また、この山は神聖な山として祀られ、大姥神社奥社へ女人が一足でも足を入れようものなら荒れると恐れられていた。

信州八坂

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  金太郎は山の麓の産湯に浸かったことで、健やかに育ち、力持ちになったそうです。当館の湯はそんな金太郎に縁のある信州金熊温泉!

  「美人の湯」として知られていますが、お子様の健やかな成長や子授けの湯としても秘かに親しまれています。

  また、大姥と大王が恋仲となった様に、恋愛成就・夫婦円満などにもご利益があるかも知れません!

信州金熊温泉

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  大町市八坂地区の北東部に位置する大姥山(オオウバヤマ/標高1006m)は、登山道にクサリ場などがある、大変けわしい山です。また、この山には古くから「大姥様と金太郎」の伝説があり、伝説を裏付ける「洞窟」「うぶ池」「つぐら」「金太郎の足跡」などがあります。
  現在は、地元の「上篭郷土文化を発展させる会」が中心となり、登山道の整備をはじめ、金太郎ゆかりの場所を大切に管理、保存を行っています。

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国道19号線沿いに金太郎のレリーフとともに整備したポケットパークです。中には、大姥様と金太郎の伝説の紹介や、周辺の遊歩道マップなどが展示してあります。大姥山に登る前にお立ち寄りください。

赤土ポケットパーク

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ポケットパーク横にある大姥神社一の鳥居と前宮。
前宮は、近年若連が中心となって造ったもので「ムシキリ鎌」が奉納されています。

大姥神社一の鳥居(前宮)

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本宮には鎌が奉納されており、伝説では子どもが夜泣き(カンの虫)をして困るときは、大姥様の鎌を借りてきて子どもの腹をなでると、夜泣き(カンの虫)がなおるという。そのかわり夜泣きがなおったら、鎌を2ちょうに増やして返さないと、また夜泣きが始まるといわれています。

前宮のムシキリ鎌

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本宮の手前までは、車で登れます。

大姥神社(本宮)

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本宮境内では勇壮にそして厳かに獅子舞いがとりおこなわれ、子どもたちの健やかな成長と五穀豊穣・祈願成就の願いをこめ、奉納されます。

5月3日の例大祭

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大姥山頂よりやや下に横30m、高さ10m、奥行き6mくらいの洞窟(大穴と呼ぶ)がある。この洞窟に大姥様が住み、金太郎が生まれたといわれています。
また、洞窟の奥にある岩の割れ目に耳を当てると、遠く越後の海の音が聞こえるといわれています。

大穴と大姥神社奥社

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金太郎が産まれたときに初産湯に使ったといわれています。

産池

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大姥が酒を買いに行くとき、金太郎はこの岩穴で過ごしたといわれています。
伝説では、大姥が金太郎を産んだとき、隣町へ酒を買いに出かけ、店の者に1合位しか入りそうもない徳利を渡して「3斗注いでくれ」と頼み、店の者はしぶしぶ酒を注いでみたところ、ちょうど3斗入ったら一杯になった。驚いた店の者がこれは神様に違いないと思ったとたんに、山姥の姿も徳利も消えてしまったといわれています。

つぐら

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金太郎がこの山を去るとき、洞窟(大穴)の天井につけたといわれる大きな足跡。

金太郎の足跡

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急峻な岩山の頂上直下にポッカリとあいた大きな洞窟。

大姥山と洞窟(大穴)の遠景

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